<外食企業向け>安心してアレルギー対応するために大切なこととは?
当法人では外食企業を対象とした講師派遣を行っております。昨今は食物アレルギーの増加に伴いアレルギー対応の社会的ニーズが高まってきていますが、アレルギー対応は外食企業にとってリスクが高い領域です。どんなに丁寧な対応・対策をしたとしても「完璧な対応(リスクがゼロとなること)」はありえません。
そこで、当法人では「アレルギー対応はリスクがゼロになることはありえない」という前提で、どうしたら外食企業、食物アレルギーがある人双方の安全と安心をつくることができるかをお伝えしています。
<講演実績>
株式会社神戸ポートピアホテル、井筒まい泉株式会社、株式会社ダイナック、西日本ネクスコサービス・ホールディングス株式会社、株式会社インフォマート、等
■講演評価のご紹介
第20回ORA(一般社団法人大阪外食産業協会)危機管理事例発表大会アンケートより
●基調講演『外食産業における食物アレルギー対応のあり方』について
大変参考になった:98
少しは参考になった:18
余り参考にならなかった:2
全く参考にならなかった:0
無回答:6
●参考になった内容、参考にならなかった内容をお書きください。
・食物アレルギー患者の90%の方が外食を利用しアレルギーのことを伝えておらず、58%が外食で発症している。リスクを負って自己責任で外食を利用されていることに驚いた(24 名)
・食物アレルギーの子供の日常生活の大変さや患者の具体的な実体験を聞けて参考になった(18 名)
・食物アレルギー患者の方がそのことを伝えやすい環境やコミュニケーションが大切だと感じた(12 名)
・食物アレルギーの知識がないことで命に関わる重大事故につながるので、飲食店での食物アレルギー対応の重要性を実感した(10 名)
・サービスを優先するより、事実を正確に伝えて出来ないことは出来ないとはっきり言うことの大切さ(8 名)
・食べるだけでなく肌に触れただけで発症しどのような症状(アナフィラキシー等)が起こるかわかった(5 名)
・正確な行動でアレルギー患者の方にも安心して外食を楽しんでもらえるように取り組みたい(4名)
・食物アレルギーに対する意識がまだまだ低いので情報共有していきたい(3 名)
・店頭で「食物アレルギーに関してお問い合わせください」表示は、直ぐに取り組める事例(2 名)
・アレルギー対応を中途半端にしてはいけない。店舗では対応しないという選択肢もある(2 名)
・自店では7品目をよく使うので対応を考えたい
・7大アレルギー20 品目以外のアレルギーを持っている方が多いこと
・会社で食物アレルギーに対して何が出来るのかをしっかり考えていきたい
・経口負荷テスト等の実例を聞き、外食事業者として考えさせられた
・原因食品、バラ科の果物の話が参考になった
・大人にも食物アレルギーが拡がっていること
・小中髙のアレルギー患者数も増加傾向にある
<障害者施設との連携>障害者施設deアレルギー対応食品製造販売プロジェクト
食物アレルギー配慮・対応食品の普及を目指し、障害者施設へのアドバイス・レシピ提供等を行っています。
このプロジェクトは、食品企業とのプロジェクトをいくつか経験したことから始まりました。
食品企業にとって食物アレルギーがある人を対象とした食品製造はリスクが高く、かつマーケットが小さいため、プロジェクトがスタートすることにすら高い壁が立ちはだかります。また、企業にとっては採算が合わない商品は終了する可能性が高く、このままでは多様なアレルギー配慮・対応食品を世の中に増やすことが難しいと感じました。
そこで、障害者施設へのアドバイス・レシピ提供を始めました。
「小さな工場で、必要とする人に、必要とされる数を届けられれば良いのではないか?」という考えのもと、プロの料理人やパティシエと連携しアドバイスを行っています。そして、高単価小ロットのアレルギー対応食品の特性を活かし、障害がある人たちの工賃向上につなげることを目的にしています。
詳細はプロジェクトページをご覧ください。
https://arepapa.jp/shogai_support/
【2019年2月19日開催:障害者就労支援施設向け食品表示の講演アンケート結果の紹介】
主催者:よこはま障害者共同受注センターわーくる様
【アンケート回答者数:18名】
◆研修会に参加したきっかけ(複数回答)◆
1.興味・関心のあるテーマだったから:12名
2.単発の講座なので参加しやすいと思ったから:2名
3.事業所の管理者より参加するように言われたから:5名
4.その他:0名
◆研修会の内容について◆
1.大変良かった:14名
2.良かった:4名
3.良くなかった:0名
4.悪かった:0名
◆研修会の内容について自由記述◆
◎食品表示は普段特に気にすることもなくいたので、ここまで複雑だとは思っていなかった。食品を扱う以上、大切なことだと考えさせられた。
◎分からずに悩んでいた所が解消されました。ありがとうございました。
◎難しいことが分かりやすく整理されました。ありがとうございました。
◎理解ができておらず、何から手を付けていいのか分からなかった為、とても助かりました。
◎アレルギー以外の表示成分、参考になりました。
◎とても分かりやすかったです。
◎ペースが良かった。例が分かりやすい。
◎順に話をしてくださって、分かりやすかった。
◎具体的でとても分かりやすかった。
◎少し難しかったがずっと事業所の中で職員同士で悩んでいた内容だったので、記載のヒントがもらえました。まだ少し時間はありますが今から早めに新表示作りに取りかかりたいです。
◎話が分かりやすかったです。
◎27品目のアレルギー表示した際は、全て書かなければならないといけないこと。
◎資料も分かりやすく、重要な部分のポイントが絞ってあってよかったです。今まで悩んでいたことが解決したポイントもありました。
◎分かりやすい説明だった。
<新規事業立ち上げ支援>熱い想いのある方は、当法人の経験とネットワークをお使いください。
当法人では、これまでいくつかの新規プロジェクト立ち上げに関わらせていただきました。
食物アレルギー領域での新規プロジェクト立ち上げは、社会的意義は理解されても事業として理解を得られにくかったり、また、千差万別な食物アレルギーがある人や家族の実態を良く知っていなければなりません。
また、企業の中においては、理解されない状況でも、あきらめずにしぶとく考え続けることが必要です。
「熱い想い」がありましたら、当法人の経験・ネットワークをお使いください。
参加者全員の“全アレルゲン除去”イベント開催
アレパパ設立の年から年に1回を目途に、「参加者全員の全アレルゲン」を使わない外食イベントを開催してきました。
2018年1月開催のイベントでは、初めて外食を経験する子どもらも参加し、使用できないアレルゲンは40品目超えました。
普段外食が難しい食物アレルギーの子どもたちに、ここでしか楽しめない体験を提供するとともに、私たちにとっては外食アレルギー対応の限界へのチャレンジとして位置付けています。
使用できない食材が多くても、熱い料理人は誰もが驚く料理をつくることができるのです。
※次回イベントは当法人WEBサイトで告知します。
スライド写真は2018年1月に六本木のホテルで開催した様子です。