◎「食品製造障害者施設支援事業」のご紹介
2015年から、料理・食品のプロと連携して、障害者施設に支援を行ってきました。
以下で実例をご紹介いたします。

1.障害者就労支援施設A(知的、B型、煎餅製造販売、東京都)
当初抱えていた課題は①製造量の限界(製造量が増やせない)、②新商品開発が進まない、③感覚での賞味期限の設定への不安、④販路が少ない、というものでした。そこで、これら課題に対し、当法人からは①製造手順見直しによる効率化、②新商品レシピ開発、③賞味期限検査の実施、を行いました。
また、④の課題解決に向け、都内公立学童へお菓子を販売している企業と連携し、200個/月から最大2000個/月を目標に製造販売を進めています。

2.障害者就労支援施設B(知的、B型、菓子の製造販売、東京都)
クッキーを中心とした菓子製造を行っていましたが、新商品開発が進まないことに悩んでいました。そこで、当法人からは「余ってしまう卵白を活用した商品のレシピ開発と製造アドバイス」を行いました。この施設様はアレルギー対応にも興味があるため、小麦不使用商品を開発しました。
また、施設の移転が予定されており、移転先では、飲食店を行う計画のため、菓子製造だけでなく、飲食店についてのアドバイスも行っております。

3.障害者就労支援施設C(精神、B型、パンと菓子の製造販売、神奈川県)
インターネットで見つけたレシピでパンやお菓子を製造しており、「不安定な品質」「数量を増やせない」「新商品を開発できないこと」が課題でした。そこで、当法人が連携しているプロが「品質安定のためのアドバイス」「製造の効率化」「月1回の新商品レシピ開発」を行っています。
また、この施設は移転が予定されており、移転先で飲食店を行う計画のため、飲食店についてのアドバイスも同時並行で進めています。

4.障害者就労支援施設D(知的、B型、菓子の製造販売・飲食店、東京都)
支援開始当初から販売先が確保されており、高いレベルの商品を製造できていましたが、新商品開発が進まないことに悩んでいました。高額商品でも購入してもらえる販売先があり、製造レベルが高いことから、「高価格商品」「ロスの活用」を同時に叶えるために、季節感と高級感のある洋菓子レシピを開発し、製造アドバイスをしています。

5.障害者就労支援施設E(精神、B型、菓子製造・飲食店、青森県)
平均工賃25,000円の施設で、「障害者施設だからこそできることをやりたい」という希望があったため、卵・乳製品・小麦不使用のアレルギー対応ケーキの製造アドバイスを行いました。
遠隔地であるため、現地でのアドバイスを1度行い、その後はメールや電話でフォローをし、製造ができるようになりました。
アレルギー対応専用の製造場所はなく、普段の菓子製造・飲食店の製造場所と同一の場所で製造しましたが、アレルゲン検査の結果、アレルゲンは検出されませんでした。

上記が私たちが取り組んできた内容です。

■私たちの方針
◎施設によって抱えている課題が様々なため、各施設の方針を最優先にしています。
◎継続してきた作業をあまり変えず、できる作業をもとに、レシピを変更します。
◎コストと販売価格を考慮した商品開発を行います。
◎私たちのネットワークを活用し販売先をご紹介します。

■私たちの支援内容
Ⅰ.レシピ開発、製造アドバイス
◎内容:月1回の訪問によるアドバイス(既存商品の改善・新商品レシピ開発と製造アドバイスなど)。メール、電話でのフォローはいつでも行います。
◎金額:月額3万円(税抜)
※頻度、金額、内容はご相談に応じます。予算の中でできる、最大限の支援を行います。

Ⅱ.食品検査
◎賞味期限検査:無料(2019年1月末まで)
◎アレルゲン検査:無料(2019年1月末まで)
※無料で対応できる範囲、条件があります。
※2019年2月以降でも、企業の協力により、一般に普及している賞味期限検査、アレルゲン検査の費用よりも安く検査することができます。

Ⅲ.販路紹介
◎都内公立学童向けにお菓子を販売している企業
◎飲食店経営企業
※学童施設向けお菓子の条件(数量や原材料ルール)は自治体によって異なるため、詳細をご説明いたします。

■Q&A(これまで寄せられた質問から)
Q.障害者施設支援はなぜ行っているのですか?
A.食品企業との共同プロジェクト、アレルギー対応食品開発支援を行ってきた経験から分かったことは、食品企業によるアレルギー対応商品開発は非常に高い壁があることです。
つまり、日々の食事に悩む食物アレルギー患者家族の生活改善に相当な時間を要すると思ったのです。また、アレルギー対応食品は小さい製造現場ほど作りやすいため、障害者施設が食物アレルギー対応食品の製造を担うことができると考えています。

Q.レシピ開発はアレルギー対応だけでしょうか?
A.いいえ、アレルギー対応ではないレシピも開発します。もちろん、卵・乳製品・小麦不使用などのアレルギー対応レシピ開発は得意です。また、動物性不使用や砂糖不使用のレシピも開発しております。

Q.アドバイスを受けるためには、アレルギー対応を前提としなければなりませんか?
A.いいえ、アレルギー対応に取り組まなくても構いません。しかし、誰もが生きやすい社会の実現に向けて、いずれ取り組んでいただければ幸いです。アレルギー対応食品製造は面白いですよ。

Q.アレルギー対応食品の製造方法は難しくないですか?
A.簡単に作れる方法でアドバイスをしています。これまでアドバイスしてきた施設様の多くが、先入観から難しいと感じていらっしゃいますが、実際は、そんなことはありません。小麦を使用しないからこそ簡単に作れたりします。

Q.どのようなレシピがありますか?
A.これまでのアドバイスで開発してきたレシピは、パン、クッキー、ケーキ、飴、スープ、パスタなどです。いずれもアレルギー対応とアレルギー対応ではない両方を開発しアドバイスしてきました。

Q.普段、卵・小麦・乳製品を扱っている作業場でもアレルギー対応食品の製造は可能でしょうか?
A.はい、可能です。これまでの経験から、「丁寧な洗浄」を行えば、アレルゲンは検出されません。もちろん、アレルゲン検査を行い、感覚をつかむことも大切であり、当法人で支援いたします。また、食品表示法に従った表示をしっかり行うことが何より重要なことであると考えています。

Q.アドバイスと検査はセットですか?検査だけを無料で行っていただくことはできますか?
A.セットではありませんが、一度、状況をヒアリングさせていただきます。

Q.販路はどのようなところでしょうか?
A.都内の学童施設にお菓子を販売している企業や、当法人がアドバイスしている飲食店などです。

Q.表示のアドバイスもできますか?
A.はい、できます。

Q.HACCPのアドバイスもできますか?
A.はい、できます。

Q.飲食店のアドバイスもできますか?
A.はい、できます。プロの飲食店経営者がアドバイスします。

Q.現地アドバイスの際は利用者も一緒に行いますか?
A.施設の方針に合わせます。職員だけにアドバイスをしているところ、利用者も一緒にアドバイスしているところの両方があります。

Q.単発のアドバイスも可能でしょうか?
A.はい、可能です。施設の状況を伺ったうえで、方法、内容、金額をご提案いたします。

Q.収支計算の方法などもアドバイスしていただけますか?
A.はい、行っております。

Q.材料の見直しなどのコストダウンのアドバイスも可能ですか?
A.はい、可能です。飲食店経営者等が普段の仕入れ値などを基にアドバイスや仕入れ先の紹介を行います。

Q.なぜ、検査が無料でできるのですか?
A.当法人が緊密に連携している企業が、東京都福祉保健財団の助成事業に採択されており、検査費用を助成金から捻出することができるからです。